07_Protools
テンプレート
編集作業を始める前にテンプレートのセッションを作っっておきます。
Protoolsテンプレート
Pro Toolsのセンションは事前にテンプレートを作り、それを立ち上げて使います。
テンプレートにはプラグインや入出力も設定します。
下の表はステレオ24フェーダーのテンプレートセッションです。
このテンプレートでは「音素材トラック」→「フェーダー」→「ステムレコーディングトラック」→「ダビングマスター」→「モニター」の順に信号が流れるようになっています。
それぞれの音素材がEQやコンプ、フィルターなど処理の方法が違うので66トラックに分けています。
S6などのフィジカルコントローラーではこのフェーダーがダビングで使うフェーダーになります。
外部のミキサーを使う時はこのフェーダーのアウトプットをミキサーに繋ぎます。
スタジオのによっては「台詞」「音楽」「音響効果」「レコーディング」をそれぞれ別のPro Toolsで行うこともありますが信号の流れがわかるように一つのセッションにまとめました。
このテンプレートの詳しい使い方は「台詞編集」「音楽編集」「効果音編集」のページで説明します。
トラックの説明
音素材トラックは小文字でフェーダーは大文字にしています。
作業トラック
[work_mono]→モノラル素材の作業用トラックで、フェーダーを通さずモニターに直接送っています。加工や音を聞くとにこのトラックにクリップをおきます。
[work_st]→ステレオ素材の作業用トラックで、work_monoと同様に音を聞いたり加工する時に使います。
台詞トラック
[d_a_g_1]→[d(dialog)_a(Aフェーダー)_g(ガンマイク)_1]→ガンマイクで録音した台詞で[D_A]フェーダーに送るトラック
[d_a_w_1]→ワイヤレスマイクで録音した台詞で[D_A]フェーダーに送るトラック
[adr_a_1]→ADRで録音した台詞で[D_A]フェーダーに送るトラック
[adr_a_re]→ADRのリバーブ成分で[D_A]フェーダーに送るトラック
[phone] →電話の音に加工するトラック。
[tv]→TVの音に加工するトラック。
[tv_re]→TVの音につけるリバーブトラック
[na]→ナレーションのトラック
[na_re]→ナレーションにつけるリバーブトラック
[walla_1]ガヤのトラック
[d_re_a_1]→台詞のリバーブ成分でD_RE_Aフェーダーに送る音
音楽トラック
[m_a_1]→[m(music)_a(Aフェーダー)_1]→音楽で[M_A]フェーダーに送るトラック
[m_b_1]→[m(music)_b(Bフェーダー)_1]→音楽で[M_A]フェーダーに送るトラック
エフェクトトラック
[Plugin_mo][Plugin_st] このトラックにはEQやリバーブなどをインサートしておきます。台詞や効果音のトラックからセンドでこのトラックに送りエフェクトを掛けそのアウトを配置したいトラッック側に録音します。
効果音トラック
[pfx_1] production fx→pfxは現場効果音の事ですが、使い方は台詞トラックに入っている効果音のトラック
[fx_a_1]→[fx(効果音)_a(Aフェーダー)_1]→単発的な効果音を貼り付けるトラック
[amb_a_1]→[amb(ambience 環境音_a(Aフェーダー)_1]→環境音を貼り付けるトラック
[f_a_1]→[foley (フォーリー )_a(Aフェーダー)_1]→フォーリー の足音 ※正確にはf_f_a_1(foley foot steps Aフェーダー)となりますが短くするために[f_a_1]としました
[f_c_1]→[foley (フォーリー )_c(cloth)_1]→フォーリー の衣擦れトラック
[f_p_1]→[foley (フォーリー )_o(prop)_1]→フォーリー の小物(小道具)トラック
セッションテンプレートの作り方
最初にI/Oの設定をしてからトラックを作っっていきます。
[設定]>[I/O]クリックしI/0設定のウインドウを開きます。
バスの画面でデフォルトのバスを削除して下の写真ように新しいバスを作ります。
インプットとアウトプットはオーディオインターフェースで変わってくるのでそのままにしておきます。
[設定をエクスポート]をクリックして事前に作っておいた<112_tem_I/O Settings>のフォルダに保存します。
[OK]を押をクリックし画面を閉じます。
上記の表のようにセッションを作ります。
TRはオーディオトラック、AUXはAux入力です。
Mはモノラル、STはステレオのトラックになります。
7EQはEQ37-Band
DynはDyn3 Compressor/Limiter
インプット、アウトプット、センドも表の通りに設定しましょう
フェーダーと[d_mix][m_mix][fx_mix][DB_master]はソロセーフモードにしておきましょう。⌘を押しながらソロのスイッチをクリックするとソロセーフモードになります。ソロセーフモードは他のトラックがソロになってもミュートがかかりません。このモードにしておかないと音素材トラックでソロを押された時フェーダーにミュートがかかってしまい音が出なくなります。
セッションが出来たら[ファイル]>[テンプレートとして保存]をクリック。
セッションテンプレートの保存の画面で[テンプレートの場所...]をクリックし[OK]を押をクリックします。
事前に作っておいた<111_tem_Session>フォルダに保存します。
I/O設定
I/O設定はPro Tools内部の配線の名称になります。Busはディフォルトの状態でも使えますが、解りやすいようにフェーダーやプラグインようのトラックに送る名称にしました。