プリプロダクション①

01_音響設計

音響設計

シナリオをもらったら音響設計を立てます。

シナリオの内容を理解し、音を使ってどのように表現していくのか、考えまとめます。

  • 以下の四つのシートを作成しましょう。

    1. 人物相関図

    2. 音響プラン表

    3. 機材配線図

    4. 機材リスト

1.人物相関図

人物相関図を作ることで登場人物の関係を把握することができます。登場人物の関係の変化が音楽を入れるポイントになったりするので、しっかり押さえておきましょう。

人物相関図写真

(Google画像検索に移動します)

2.音響プラン表

音響プラン表は音響的演出を考えながら、シーンごとに作業の内容を書き出したものです。必要な効果音を書き出したり、現場録音での注意事項を記入します。

Pro Toolsのセッションのを作るときにも使います。

3.録音機材配線図

撮影現場で使用する機材の配線図を書きます。

この図をもとに機材リスト作成します。

コネクターのオス・メスや入出力のレベルを書くことでケーブルの種類を確認することができます。

4.機材リスト

  • 機材リストには「製品名」「シリアルNo」「所有者」を書きましょう。

  • 「シリアルNo」は同じ機材が複数あるときに特定するのに便利です。また、修理に出すときに必要になります。

  • 機材は借りてくることがあるので「所有者」を書き込んでおきましょう。

ワークフロー図の作成

  • ワークフロー図は下の図のように「使用する機材」「ファイル形式」「スピード」を記入した表を作業順に書きます。

  • 映像制作では、他のパートにファイルを受け渡しながら作業が進められていきます。相手の機材で再生できないファイル形式を渡しても作業ができません。また、再生スピードを合わせないと映像と音声が同期しません。

  • 現場から完成するまで、作業にかかわるスタッフは「ファイル形式」と「スピード」をしっかり把握しておきましょう。

ワークフロー図

作業行程を一度行うと本番で失敗がない

  • 実際の機材を使って作業工程通りに作業をしてみましょう。実際にやってみると、うまくいかないことがあります。より効率的で確実な方法を見つけましょう。

  • 受け渡しの方法の確認

  • 編集部に音声データを渡すのは「いつ」「どこで」「誰が」「どんなメディア」で受け渡すのか事前に決めておきましょう。ハードディスクやUSBメモリーで受け渡しをする場合は複数必要になりますし、編集部からメディアを戻してもらう方法も考えなくてはいけません。

  • ドロップボックスやGoogle ドライブなどのクラウドストレージでファイル共有する方法もあります。

ロケハン

メインロケハンは撮影場所を特定したり、実際の撮影方法検討するために行います。

録音部は以下の点に注意してロケハンをしましょう。

より良い録音を妨げる不必要な音の排除の方法

  • 例えばオフィスでは空調の音、レストランでは冷蔵庫の音など、撮影現場では不必要な音が様々あります。その不必要な音を止めるにはどうすればいいのか。

  • 撮影当日の曜日や時間帯も考慮に入れます。撮影が夜の時、昼のロケハンでは工事をしていなかったが夜に工事をしていたりすることがあります。

録音ベースの位置

  • カメラポジションを把握して録音ベースや機材を置く場所を考えましょう。録音ベースはケーブルの導線も考え、周りの人に迷惑にならない場所に設置します。

  • ロケセットでは電源が借りれるかも確認する。

  • 機材の搬入経路や置き場所も確認しましょう。