11_台詞編集③

がや・電話・TV

ガヤトラック

  • 最終的な大きさはダビングの時に調整しまが、サウンド編集の段階ではバラツキを調整するようにしましょう。特に目立つ声がある場合はその部分を編集でカットしましょう。

  • 音が近い場合はローパスフィルターで高い周波数成分を抑えます。より遠くにする場合はリバーブをつけてぼかすようにしましょう。リバーブ成分のハイカットも忘れずに。

  • ステレオの素材で音の定位が映像とあっていない場合は(右側に人がいないのに右から声が聞こえてしまうなど)モノラルにするか、バンニングを内側にして定位を明確に出さないようにしましょう。

パンニングの方法

  1. 編集ツールをスマートツール[⌘7]にしておく

  2. トラックビューセレクターをクリックし[パンleft]を選ぶ

  3. セレクターツールでバンニングする範囲を選ぶ。

  4. トリムツールでオートメーショングラフの値を50ぐらいまで下げる。(数値は聞いた感じで決めて下さい。100が一番左側で0がセンターになります)

  5. right側も同じ方法で調整します。

赤枠がトラックビューセレクター

範囲を選択

選択した部分を下げる

スピーカー音(電話・TVの音)

スピーカーを使って再生される音はフィルターやイコライザー、リバーブを使って作れます

電話

  • 7バンドEQのフィルター上下を切る

  • EQのプリセットを使って電話の音にすることも出来ます

  • 誘拐犯の声 はピッチシフト(ピッチチェンジ)を使って音程を上げたり下げたりします。

  • HPF(ハイパスフィルター)とLPF(ローパスフィルター)のカットオフゲインは24dBに設定する。

  • HPFのカットオフフリーケンシーは300Hzに設定する

  • LPFカットオフフリーケンシー3kHzに設定する

EQの上部にあるプリセットの<デフォルト設定>をクリック

VocalsのフォルダのTelephone vocalを選ぶ

Special Effectsのフォルダの中にはCell Phone、Telephone1、Telephone2など電話のEQのプリセットがある

ピッチシフト

インサートにPitchⅡ(mono)を入れる

矢印のキーが基準なるので音程を上げる場合は右側のキーを音程を下げる場合は左側のキーをクリックする

TV

  • テレビの音の作り方は電話と同じで7バンドEQのフィルターで上下の周波数帯域を切る。電話よりは少し広めで200Hz〜4kHz音を残す。

  • EQを使って好み音に調整する

  • 映像の中でテレビ位置がロングであったりオフの場合はD-Verbで部屋の反響をつける。

  • プリセットにもTVの設定があるのでこれを使うこともある

プリセットのTV Speakerで音質が良すぎてテレビの音に感じないときはTransister Radioや電話の時に使ったTelephone vocalなどを試してみるとよい

リバーブの付け方

  1. [tv_re]トラックに[tv]トラックと同じ7バンドEQをコピー(optionをおしながらプラグインをドラック)

  2. テレビの音のクリップを[tv_re]トラックにコピー(option+controlをおしながらリージョンをドラック)

  3. テレビの音のリージョンを選択する

  4. [tv_re]トラックのD-VerbをでAMBIENTを選択する

  5. HF CUTとLP FILTERの設定を1kHzにする

校内放送や館内放送

  1. 7バンドEQのフィルターで200Hz〜4kHz音を残す(数値は目安です)

  2. EQを使って好み音に調整する

  3. D-Verbで反響をつける(方法はTVの時と同じ)

古いラジオや無線

古いラジオや無線の音はプラグインの「Lo-Fi」を使ってノイズを足したり歪ませたりします。

  1. 7バンドEQのフィルターで300Hz〜3kHz音を残す(数値は目安です)

  2. EQを使って好み音に調整する

  3. 「Lo-Fi」パラメーターの[NOISE]ノイズを足したり、[DISTORTION]や[SATURATION]を使って歪ませる

プラグインのHarmonicからLo-Fiを選択