09_サウンド編集の準備
映像の編集が終わったらサウンド編集の作業に入ります。前のページで作ったテンプレートを使って作業を進めていきます。作業は前の状態に戻れる手順で進めていきます。
準備
編集部からもらったAAF(又はOMF)を<102_from editer>の中に日付名のフォルダを作りそこに入れる。
映像ファイルが別の場合はAAFと同じ<102_from editer>の中に日付を付けたフォルダにいれる。
使用する映像ファイルを<060_Video Files>にコピーします。(移動ではなくコピーをします。このフォルダには最新バージョンのみを入れて置き古いバージョンは削除します。)
AAFについて
AAFはAdvanced Authoring Formatの略で映像編集ソフトと音響編集ソフトのデータのやりとりに使われます。
AAFにはファイルに編集データと映像ファイル、音声ファイルを組み込むタイプとファイルには編集データだけで映像や音声ファイルはリンクさせるタイプがあります。
録音部側にあるオーデオファイルをリンクさせたい場合には編集データだけをもらいます
サウンド編集用のセッションの立ち上げ
テンプレートのページで作ったダビング用のテンプレートファイルをダブルクリックします。
ダッシュボードウインドウで各種設定し[作成]をクリックするとセッションが立ち上がります。
設定は作品やスタジオで変わってきますが、参考として基本的な設定を書いておきます。
「名前」はセッション名になるので作品名_DB(作品名はアルファベット3文字)を入れます
「ファイルタイプ」BWF
「サンプルレート」48kHz
「ビットデプス」24ビット
「I/O設定」テンプレートのページで作ったtemp_DB_ST_24F(ダビングで使えるフェーダーが16本の場合はtemp_DB_ST_16F)
「保存場所」は050_作品名_DB
インポート
ダビング用のセッションファイルが立ち上がったら編集部からもらったAAF(又はOMF)から音声のセッションをインポートします。
[ファイル]>[インポート]>[セッションデータ]
<102_from editer>の日付フォルダにあるAAFファイルを選択する
インポートセッションデータウインドウが開く
「メディアオプション」の「オーデオメディアオプション」の設定
インポートセッションデータウインドウの中程にあるメディアオプションの設定をします
AAFが編集データのみの時は[ソースメディアにリンク(Link to source media)]を選択します。これは元のオーディオファイルをさがしてリンクします。このセッションの<Audio Files>のフォルダにはコピーされません。
AAFにオーディオファイルが組み込まれている場合は[ソースメディアからコピー(Copy from source media)]を選択します。これは組み込まれているオーディオファイルをこのセッションの<Audio Files>のフォルダにはコピーします。
映像ファイルのインポート
映像ファイルがAAFに組み込まれいないで別の場合
[ファイル]>[インポート]>[ビデオ]
<060_Video Files>のフォルダにある映像ファイルを開きます
ビデオインポートオプションのウインドウが開きます
ファイルからオーディオをインポート(Import Audio from File)にチェックを入れる
OKをクリックするとインポートするオーディオファイルの保存場所を聞いてきます
このセッションの<Audio Files>フォルダを選択します
映像ファイルがインポートされたら映像の画頭(リーダー部分ではなく使用する映像の画頭)をタイムコードの1H[01:00:00:00]に合わせます
映像ファイルからガイド用にインポート音声ファイルにあわせてAAFからインポートした音を合わせまます
映像ファイルのフレームレートについて
映像ファイルのフレームレートが「01_計画」のページで作成したワークフーロー図のサウンド編集のフレームレートに合っているか確認しましょう。映像ファイルのフレームレートはトラックネームの下にが表示されます。赤い字の場合はセッションのフレームレートに合っていません。[⌘+2]又はセットアップからセッションを選んで、セッションセットアップウインドウのフレームレートとタイムコードを確認してください。
映像トラック
セッションタイムコードと映像ファイルのタイムコードが合っていないと赤くなる
セッションセットアップウインドウ
タイムコードレートを映像ファイルのタイムコードと違っている
台詞トラックにクリップを配置
AAFのインポートしたトラックからガンマイクやワイヤレス等種類別のトラックにクリップをコピーして配置していきます。
インポートしたトラックをそのまま使わないのは、間違えやトラブルがあった場合一つ前の手順に戻れるようにするためです。
※下記の手順はAAFのトラックがガンマイクとワイヤレスマイクに別れていることを前提にしています。
インポートしたガンマイクのトラックのクリップを選択します。[⌘A]でそのトラックの全てのクリップを選択します。
[⌘+option]を押しながらグラブツールでd_a_g_1トラックに持っていきます。同じ位置に全てクリップがコピーされます。
ガンマイクのトラックが他にもある場合は同じ要領で[d_a_g_2]に持っていきます。
ワイヤレスマイクのトラックも同じ手順で配置します。
ずり上げやずり下げで台詞のトラックがかぶる場合や、OFFの声はd_b_g_1などのBフェーダー側のトラックに置きます。
電話、TV、ナレーション、ガヤがある場合はそれぞれのトラックに配置します。
配置が終わったら編集作業を始める前にプレイリストにコピーをとっておきます。(トラック名の右側の下向きの三角をクリック>[複製]を選択)
インポートしたトラックは「非表示&非アクティブ」[contorol+トラック名]にします。
映像ファイルから抽出した音声ファイルのトラックも非表示 非アクティブにします。
トラックの増やし方
テンプレートではガンマイク用が2トラック、ワイヤレスマイク用が2トラックになっていますが、それ以上必要な場合はトラックをデュプリケイトで増やしてください。普通にトラックを増やすと入出力やインサートを再度しなくてはいけませんが、デュプリケイトで増やすと様々な設定が元のトラックと同じものがコピーされます。
デュプリケイトの方法は[option+shift+D]のショートカットの他にも、トラック名をcontrolを押しながらクリックするとメニュウがでるので、その中の[デュプリケイト]を選択します。マウスの右クリックでもメニューが出ます。